最近twitterを眺めてると、「モアイ像」を題材とした作品がアップされておりました。

正直な感想は「うーん」って感じで、あまり納得できなかったので、「自分ならこうするな〜」という感じで創作しました。

この「うーん」から「自分ならこうするな〜」まではだいたい1ヶ月弱あって、「はっ」てアイデアが出てから試作が折り上がるまでは2時間ぐらいです。

この「うーん」と思ったポイントは、「目の彫り」と「鼻」です。

モアイ像の写真から想像する特徴と言えば、印象の大きい順に
  • 細長い顔
  • 彫りの深い目
  • 長い鼻
と私は思っています。

それを踏まえて、モアイ像を創作するにあたって鍵となるのは、「目の彫りの出し方」だと感じます。


まず、スケッチします。

↓と言いながら、正面に関しては単純だと感じたので、oripaでテキトーに。
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リアルからは離れますが、等間隔に線を描けるのでパーツの大きさが分かりやすくていいですね。


↓横からは複雑なので、お絵かき。
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こんなんでいいのかわからないですが、少し感じたのは、
  • 鼻は結構前に突き出る
  • 眉間の面の順は、額、鼻、顔面
  • 耳は意外と縦に長い

みたいな感じ?

また、既存の作品についても少々調べました。
おそらく一番有名なのが、Andrey Ermakov氏の『Moai』でしょうか。
これは、蛇腹で作った直方体のブロックを組み合わせたような形をしています。
なお、鼻に関しては予め作っておいたヒダを膨らませる感じですかね。
正直、この鼻の出し方が好きではない。

これを含めて、よくある手法は「蛇腹を用いて、直方体のブロックを組み合わせる」という感じですかね。


直方体ブロックをたくさん繋げていくとして、
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↑素直にやるなら、1と2を組み合わせて、3を作る感じ。
ただ、3を作ろうとすると、赤で囲った部分が複雑になりすぎて、厚みがヤバいことになりそう。

外見をきれいに見せるなら、いずれかの部分を妥協するのが得策でしょう。
今回は普段陰になっていて面積も小さい目の彫りの下を向いている面を消すことで、
↓イメージは、断面が凸の字の柱に、箱を逆さにして被せる感じ。
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まぁ、そうなるよな。
こっちのほうが鼻の角度とか調整しやすそう。

折りたたみ方はノリと勢い。
↓かなりペーパークラフトに近い考え方で立体的に折り進めていきます。
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口を折りだしたかったので、その部分は予めねじり折りで畳んでおく。

こういう作品を創作するときの考え方は、拙作の「小便器」の時と、かなり近い。
(→http://sukesanorigami.blog.jp/archives/7742883.html

で、今回使用する紙の形は正方形にするつもりは毛頭なくて、むしろ長方形の方が紙を買ったあと切り出したりせずに折れるから、そっちのほうがいいよねって感じです。

↓試作。
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  • なんか顎ががっしりしすぎなので、もっとスリムにしないと。
  • 小鼻は変にぐらい折りで作るよりは、直方体のままの方が全体としてのまとまりが良さそう。


ということで、以上を踏まえて本番折りします。

↓こうして
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↓こうして
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↓完成!
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モアイっぽさは出てるんじゃないでしょうか?
荒い部分も多いですが、これでいいとしましょう。




ところで、「モアイ」と聞いて私が一番最初に思い浮かぶのは「モアイまわし」です。
さっきスマホでやってみると意外とクリアできました(^^)
PC版はマウス操作がシビアなので難しいです。
耳に残るbgmがいいですよね。
久々にやってみると中々面白いです。