「猪」という題材についてですが、コンプレックス系に関しては神谷哲史さんの「乙事主」が有名ですよね。
どうにか差別化を図れるような作品を創りたいところです。
やっぱり私としてはインサイドアウトと立体感を出していきたいと思います。
まずは完成イメージをどのようにするかですね。
今回は「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」に登場する「モリイノシシ」を参考にしていきます。…あくまで参考です。
というのも、実物のイノシシよりもゲーム等でデフォルメされたものの方がイメージしやすかったり、作品にしたとき出来栄えが良かったりします。
イメージをもとに、ちょっとお絵描きしてみます。
こんな感じかな?
デフォルメしたときの特徴といえば、
- 全体的には平べったい三角形
- 盛り上がった肩
- 大きめの頭
- 牙
- 舌顎周りのたてがみ
- 肩周りのたてがみ
- 細い脚
みたいな感じですかね。
インサイドアウトする部分は、牙、舌顎周りのたてがみ、蹄を最優先で。
あとできそうなのは、鼻としっぽで、あわよくば、目、肩周りのたてがみも。
イメージが固まったところで、折ってみます。
角度系を使うのがいいでしょうね。
まずは、ダイヤ型でするとして顔を部分折り。
折れてはいますが、正直なところ分厚くなりすぎるのと再現性から考えてボツ。
たてがみの出し方が難しいですね。
考えても何もでなさそうなので、一旦寝かせます。
かなり問題になってくるのが、ブック型にするのか、ダイヤ型にするのかというところです。
特に「乙事主」との差別化を図るためにもブック型にしたいところですが、ダイヤ型に対して領域の調整が難しく、一筋縄では行きません。
ところが、
ある日、電車に乗っているときに折り紙をいじっていると、なんかそれっぽいものができてしまい、そのまま試作へ。
その時の展開図がこれ↓
ほぼ4鶴。
構造に一切面白味がない…
これだと、中央にかなり領域も余っているため、体にボリュームを出すこともできそう(効率を良くすることはもう考えてない)。
ちょっと舌顎のたてがみをいじります。
なんか上手く行きそうな予感。
ただ、これ以上領域の調整をすることができそうにない(そのような技術を持ち合わせてない)ので、あとは仕上げでどこまで持っていけるかです。
↓試作2回目
我ながら、よくまとまってくれたと思います。
舌顎のたてがみが自然に出てくれたのが感動です。
舌顎のたてがみが自然に出てくれたのが感動です。
牙が小さいなぁ(´・_・`)
まぁ、いいか。
あとは、お尻がきれいじゃない。
イノシシといえば突進してくるものなので、お尻周りはきちんと折っておかないと残念になってしまうはず。
ちょっといじります。
↓いじった後
前の写真が見にくいのでわかりづらいですが、かなり良くなったはず。
コンテストの応募まで日がないので、ここらで諦めて本折りしていきます。
色は茶色と黒がいいかな。
使用した紙がこちら。
黒と茶色の雲流紙の貼り合わせです。
↓展開図を折り畳んだでちょっと整理したところ。
↓形になってきた
部屋が散らかってるのは気にしないでくださいm(__)m
ここからたてがみを整えて、針金入れて糊付けすれば完成!
そして、コンベンション当日。
かなりレベル高い作品ばかり…
ぱっと見ての感想は、
「みんな硬そう」
に対して、私の猪は後脚がへたれて内股に…
あとは、やはり紙の色が表裏似た色なのでわかりづらい。
試作は金と白の折紙だったので、かなりはっきりインサイドアウト部分が目立ちましたが、本折ではかなり残念な感じに。
実際に折ってみないとわからないということもあり、試作には時間をかけないといけないことがわかりました。
で、結局1位は取れませんでした(´・ω・`)
ということで、今回の反省点
- イメージをもっと具体的にするためデッサンの練習
- ぐらい折りをできるだけ減らす
- インサイドアウトするならもっとコントラストのある紙を使う
- 仕上げはガチガチに固める方が良さそう
- 創作期間に余裕を持つ
こんな感じですかね。
反省点は多いですが、初めてのコンテストにしては頑張ったんじゃないでしょうか。
来年は子年。
コンテスト出すのかなー
時間に余裕があればですかね。
では、このへんで(´ー`)ノ
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